頭の中をことばにする練習帳

日々考えた物事を書き記していきます。思考を文章へアウトプットする練習として。

祈ること、祈る場所

数年前、旅行で訪れた軽井沢

 

ことりっぷを片手に軽井沢の町を巡る中、『石の教会-内村鑑三記念堂』も訪れるべき観光地のひとつとして見学することにしました。

 

ことりっぷに掲載されている写真を見ただけでも神秘的な様子は伝わってきましたが、実際に礼拝堂の中へ足を踏み入れると、そこはまさに祈るための空間でした。

 

 オーガニック建築という自然の一部として存在するこの教会は、自分自身も自然の一部なのだということを思い出させてくれ、自然と涙が溢れしばらく動くことができませんでした。

 

この世界や宇宙、そして神様のような偉大な何かもまた自然の一部であり、自分とつながっているということも直感的に感じさせてくれました。

 

 

内村鑑三氏が唱えた『無教会思想』に基づくこの場所は、

『信仰を持っていなくとも心のどこかに祈りたいという思いがある人、キリスト教者でありながら祈るべき教会のない人、そして、勇ましく高尚なる人生を遺したいと願う人々、そんな人たちに内村鑑三の思いを伝えるためのMementoなのである(石の教会ホームページより抜粋)』とのこと。

 

 

 この教会を設計したケンドリック・ケロッグ氏は自然と調和するオーガニック建築を徹底的に学び、唯一無二というコンセプトの元、その土地の特徴やテーマに合った建築物を設計されているそう。

 

 

この教会、中の礼拝堂が素晴らしいのですが、外観もまた特徴的で、その見た目はまるでナウシカ王蟲のよう。

 

礼拝堂の中もナウシカの植物研究部屋?の雰囲気を想起させます。


Nausicaa (lalala)

 

 

無教会思想というコンセプト(理念)は、特定の宗教や宗派による信仰は持たないけれど、慣習としての祈りが染みついている日本人にとっては馴染みやすいのではと思います。

 

キリスト教徒のように毎週日曜日に教会へ行き賛美歌を歌うことや、イスラム教徒のように日に5回メッカの方向に向かってお祈りをするような熱心さはありませんが、お正月には多くの日本人が初詣に行き祈りを捧げます。

 

日本のお正月の初詣参拝者数は、明治神宮317万人、成田山新勝寺300万人。これ以外にも日本全国初詣に参拝する人がいるので、それはもうもの凄い数の日本人がお正月期間、祈りを捧げているわけです。

 

イスラム教の聖地メッカを大巡礼するハッジの時期に世界中から集まる巡礼者の数はおよそ300万人。

 

キリスト教の最高位聖職者であるローマ法王 ヨハネ・パウロ二世の葬儀をバチカン周囲で見守った一般信者は200万人以上、とのこと。

 

 

こうして数字をみると、無宗教と言われる日本人も他の宗教信者に負けず劣らず信心深いですね。

 

特定の宗教を信仰しているという意識はなくても、心のどこかで祈ることを大切にしている日本人。というか私自身。

 

 

石の教会を訪れ、内村鑑三氏が唱えた『無教会思想』の理念に共感し深く感動したため、いつか結婚することになったら、この場所で祈りたいと思うようになりました。